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世界観
冬のある日のこと。その日はめずらしく快晴で、とても暖かい日でした。空気は冬らしくからっとしていて、空の青はとても美しく、天使たちは今日もいつもと同じ平和な一日を過ごすと思っていました。しかし、突如として天界の結界が敗れた証である警報音が鳴り響きます。それは堕天使や悪魔が天界に入ってきたという知らせの音でした。神様と四大天使のうち3人、そしてミカエルという天使は監視役の天使から知らせを受け、一斉に天界すべてを見渡せるパネルがある指令室に集まります。ただ、四大天使の最後のひとり、ルシファーとだけは誰とも連絡が取れない状況でした。神様は一瞬にしてこの天界への反乱が誰によるものかすべてを悟ります。
ルシファーは神様に一番近いところで働く天使長でしたが、それゆえに彼の中には神様の愛への疑問がわくようになりました。そして、自分のほうが神にふさわしいのではという葛藤の中、反乱を起こして神に成り代わろうとしたのでした。
様々な悪魔の協力を仰ぎ、また自分の部下であった天使たちを巧みな話術で丸め込み、堕天使となってしまった彼らと共にルシファーは後に天界戦争と呼ばれる大きな戦争を起こしたのでした。ルシファーの信念は強く、最後まで堕天使に堕ちず、天使であり続けました。仲間であった四大天使の3人も自分で手にかけました。最後、彼の前に立ちはだかったのは最愛の弟であるミカエルでした。
ミカエルの前に敗北したルシファーは堕天使となり、天界を去ります。そして悪魔たちの住む魔界に赴き、そこに地獄と呼ばれる場所をつくり、その支配者として君臨するのでした。ルシファーが地獄をつくったことにより、人間たちの魂は以前に増して悪魔たちの手中に堕ちる機会が増えていきます。また、天使たちも堕天させられようとすることが多くなっていきました。
これは、それに抗い、強く正しく美しくあろうとする天使たちと、それを見ては哀れみ嘲笑う悪魔たちの悲しく美しい物語です。
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~天界~
神様を頂点とした天使たちが住む場所。空のかなたに存在する。大きな雲が連なり、天使の位や仕事によって普段過ごす場所は大きく異なる。天使であれば立ち入り禁止である場所などはなく、至って平等であるが、位の低い天使たちは畏れ多さなどから立ち寄らない場所も多い。子供の天使のための学校などもあり、みんなそこで教育を受けて立派な大人の天使へと育っていく。仕事は本人自身の能力などにより決まる。
~冥府(魔界)~
魔界が元々の呼び名で正式名称、冥府という名前は地獄ができてから呼ばれるようになった。魔界は地獄以外、冥府は地獄も含めた職場のようなイメージの呼び名。どちらで呼んでも間違いではないので悪魔たちは好き勝手に呼んでいる。天界よりも位による差が激しく、常に抗争が起きているような荒れている状態。ルシファーが来てから統率が取れてきているため抗争は減っているが、貧富の差や能力の優秀さで非常に激しい差別がある。
~地獄~
ルシファーが作り出した人間の魂の収容所。地獄ができたことにより、悪魔たちは人間の魂(悪魔のエネルギーとなる)を集めるノルマを課されることになり、仕事のようになっている。ノルマによりルシファーに反感を持つ者もいるが、圧倒的カリスマと強さにより反逆できる悪魔はいない。地獄に捕らわれた人間の魂は一生閉じ込められ、悪魔や魔界のエネルギーとして少しずつ吸収されていく。その際非常に辛い痛みや苦しみを伴う。
~天使と悪魔たちの死の世界~
天使と悪魔、お互いによる殺し合いでは本当の意味での消滅はせず、空白の世界と呼ばれる場所に一時的に魂が保存される。そこで一定の期間を経ることにより同じ天使や同じ悪魔として復活することができる。空白の世界での記憶は一切保つことができないため何が起こっているのかは不明。ただ、魂のリセット期間が設けられるのと同義のため、何度も死んで何度も空白の世界に行くことで、復活したとしても記憶や自我が曖昧になってしまうことがある。天使が天使を殺す、悪魔が悪魔を殺すと本当の意味での魂の消滅となり、二度と復活することはできない。ルシファーは天界戦争の際に終結まで天使であり続けたため、四大天使の仲間であった3人の天使は消滅してしまった。
Main Character
簡易紹介七大天使+α
七大悪魔+α
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