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夜明けの時は喪われ、

男神

ヘズ

父であるオーディンに似た深緑色の髪の毛をひとつに結んでいます。盲目のためいつも瞼は閉じられていますが、瞳の色はバルドルと同じ水色です。

オーディンの息子で、バルドルと直接血の繋がっている弟です。生まれたときから目が見えませんが、みんなに迷惑をかけたくないと努力したため、今では一人暮らしができています。また、バルドルに似てあまり体が強くありません。

毎日遊びに来てくれるロキのことをとても好いています。ひとりで外を出歩くことは危ないためあまりできませんが、ロキが様々なことを話してくれたり、外へ連れ出してくれるので感謝しています。盲目ゆえに足音で誰が来たかすぐにわかるので、ロキの足音がするといつも嬉しそうにお茶の用意を始めています。

兄であるバルドルにとても憧れていて、ぼくもお兄ちゃんみたいに優しくなりたい、と口癖のように言っています。それを聞いた誰もが、もう充分に優しいと口にするほどにヘズは優しい性格をしています。ですが、本人はロキの話を聞いて一緒に出かける人に嫉妬してしまうため、自分はまだまだ優しくなんてないと思っているようです。

ぼく/あなた/あのひと 165cm



スキールニル

ミントグリーンの髪の毛をピンで留めています。右目はピンク色ですが、左目は普通の目ではなく、覗き込むとオレンジ色の花が見えます。

ヴァナヘイムからついてきたフレイの従者です。ヴァン神族と人間のハーフのため、耳が少しとがっていて、歯もギザギザとしています。瞳を覗くと花が咲いていることから、スキールニルの視界には植物がない場所でも、草木や花々が咲いています。

あまり賢くはなく、思ったことをとても素直に口に出してしまいます。子供の頃は、その幼い言動と、ハーフゆえに周りとは少し違う容姿、何もない場所での『おはながさいてる』という言葉から、気持ちが悪いと子供たちにいじめられていました。決して暴力を受けていたわけではありませんが、無視やひそひそ話などは、スキールニルも気づかないうちに彼の心を蝕んでいきました。家でも愛されていなかったことはないのですが、少し浮いている子供として、放っておかれていました。話し相手が自分が見える花しかなかった彼は、あまり感情を出さないようになっていきました。

ある日、いじめがとうとう暴力に発展してしまったとき、スキールニルは朦朧とする意識の中、やめろという声を聞きます。それは知らない人の声でしたが、スキールニルにとってはただ唯一の救いでした。それが今の主人のフレイでした。フレイに助けられ、考えることの苦手なスキールニルは半分無理やりに従者にされます。しかし、暴力は全くないものの、現在よりも気性の荒かったフレイはスキールニルのしまわれた感情を引き出したいと願い、優しく抱きしめてみたり、わざと突き放してみたりします。どれだけ冷たいことをされても彼にとってフレイは命の恩人で、いじめられているという自覚もなかったスキールニルは、フレイに一生懸命についていきました。その結果、スキールニルは今のように感情表現があり、フレイも現在のような優しい性格へと変わっていきました。

相変わらず視界には植物が咲き乱れ、考えることも苦手なようですが、ヘイムダル、テュールという友人たちと楽しそうに毎日過ごしています。

おれ/きみ/あのひと 191cm



ブラギ

鮮やかなオレンジ色の髪の毛に水色の瞳をしています。目は悪くありませんが、細かい作業をすることが多いので眼鏡をかけています。

オーディンと巨人族の女性グンロズの間に生まれた芸術の神です。グンロズが妊娠していたことをオーディンは知らずにアースガルドで過ごしていたので、ある日ヨートゥンヘイムからやって来たブラギを見てとても驚きました。

ブラギは単純にヨートゥンヘイムではなくアースガルドに住みたかったために家出をし、親だからという理由でオーディンのもとを訪れました。しかしちょうど跡取りの息子がいなかったオーディンはこれ幸いとブラギを後継者として育てようとしました。ブラギは好きな仕事に就くために栄えたアースガルドに来たのですが、無理やり後継者として教育を受けさせられることになってしまい、努力はしましたがとても不服に思っていました。オーディンの正妻フリッグとの間にバルドルが生まれたことにより、後継者の立場から解放されたためバルドルにはとても感謝しています。

本当に申し訳なかったと謝るオーディンのことはまったく恨んでおらず、解放してくれるだけでありがたいと思っています。それでもお詫びに何かをする、と言うオーディンに、妻にイドゥンがほしいと望み、その願いは叶えられました。

今ではアースガルドの中心街で憧れだったブティックを開き、毎日楽しく過ごしています。イドゥンのことをとても大切にするあまり、適当に店を閉めては彼女のところへ帰ることも多くあります。イドゥンには相変わらず旦那として認識されていませんがそれでもいいようです。

オレ/お前/あいつ 175cm



オーズ

濃い紫色の髪の毛を無造作に切ったままにしています。瞳の色は紫がかった赤です。

アース神族で詩の神です。フレイヤの夫ですが、常に旅に出ていて家に帰ることはほぼありません。旅とはいうものの、女遊びをしに行っているだけで、特に何かをしていることはありません。

女遊びが激しいのはずっと昔からで、フレイヤと知り合ったのもその一環ででした。最初はフレイヤとは知らず、綺麗な女だと思い近づきましたが、フレイヤということを知るや否や結婚まで持ち込みたいと思いました。オーズにとって大事なのはフレイヤのハートを射止めて結婚できた、という男神ならば誰もが憧れる立場を手に入れることでした。

結婚する前から『愛』と称した暴力的な行為を繰り返していました。しかし暴力の後には必ず抱きしめて声を震わせながらごめんねと謝るため、彼を愛しているフレイヤは許してしまいます。オーズは微塵も申し訳ないなどとは思っておらず、謝ったあとにすぐ屋敷を出て行くことが多いです。

詩の神のため、定期的に詩を発表し続けていますが、早くやめたいといつも考えています。どの神のことも見下しているため、自分の美しい言葉なんて理解しきれないと思っています。

僕/君/彼・彼女 183cm



ヴィーザル

濃い緑色のくせのある髪の毛を無造作に長く伸ばしています。瞳の色は少し暗めの水色です。左目の下には父親であるオーディンと同じようなほくろがふたつ並んでいます。

オーディンの息子で、三男に当たります。バルドルの初めての弟ということで、バルドルにとてもかわいがられていた時期がありました。

何も考えていないわけではないのですが、人と話すことがあまり得意ではないためか、なんとなくいつもぼんやりとしています。ある程度大きくなったときに、ひとりで暮らしたいと言い出し、ヴィージと呼ばれる森で暮らしはじめました。

ヴィーザルは植物の様子を感じ取ることができ、普段は住んでいるの森で植物の医者のようなことをして過ごしています。普通の森は冬になると枯れてしまいますが、ヴィージの森だけは彼のおかげでどの季節も青々と茂っています。

ヴィージの入り口にはエイルが住んでおり、あまり人と会話することのないヴィーザルも彼女とは話すことがあるようです。

ほとんどアースガルドに出てくることがないので存在があまり知られていません。実は戦闘能力が高く、とても強いのですが、誰も彼を知らず、どこかの森にトールと同じくらい強いやつがいる……と噂になっているようです。

ぼく/きみ/あのひと



ヘルモード

白に近い水色の髪の毛に赤い瞳をしています。前髪があると邪魔だという理由で全体的に後ろの方へと流しています。

オーディンの息子でトールとほぼ同時期に生まれました。トールより少しだけ年上ですが、トールには弟と認識されており、大人になった今でもからかわれています。頭はいいのですが、真面目で素直な性格なので子供の頃はトールのいたずらによく引っかかっていました。

非常に真面目な性格で、父であり最高神であるオーディンに忠誠を誓い、部下になる道を選びました。息子であり、成績も優秀だったため、そのまま良い地位で働くこともできたのですが、自分で努力して出世したいと思い、位の低い部下の立場から出発しました。現在は努力の結果、それなりの地位でたくさんの部下を動かす立場にいます。

また、何をするにも素早く行動します。せっかちということはありませんが、単純に能力が高いため人より素早く終わってしまうようです。特に走るのはアースガルドの中でも飛び抜けて早く、彼も自信を持っています。俊足のヘルモードと呼ばれることもあるほどです。褒められると純粋に嬉しいのか、笑顔になって喜んではトールにからかわれています。

僕/君・お前・貴方/彼・彼女



ナリ

母親であるシギュンに少し似た薄い茶色の髪の毛に同じ色の瞳をしています。女の子のような容姿ですが、性別は男の子です。

ナルヴィの兄で、ほぼ同時期に生まれましたが双子ではありません。しかし顔はそれなりに似ていて、ふたりが幼かった頃はたまに間違える人もいました。

母であるシギュンによく似たおとなしめの性格です。しっかりとお兄ちゃんをしなきゃ!と思っており、きちんと兄のように振る舞っている反面、両親のことに関しては弟と同じくらい子供でもあります。

性同一性障害、というところまでではありませんが、中身は女性寄りであり、自分の体や心に少し戸惑っています。それにいち早く気づいて理解したのは弟で、そのためふたりには普通の兄弟以上の繋がりがあります。



ナルヴィ

母親であるシギュンよりも多少黄色寄りの茶色い髪の毛に、同じ色の瞳をしています。

ナリの弟で、兄のことを他のどんなことよりも大切に思っています。おとなしい性格の兄とは逆に、活発でいろいろなところに遊びに行くことが大好きです。また、ナリにかまってもらうことを何よりも幸せに思っています。

家族はすべて自分のものと思っており、家族に危害を加えようとしたり、必要以上に入ってこようとする者のことを嫌っています。

兄の性別のことに誰よりも早く気づいたのはナルヴィで、そのためふたりの繋がりはとても強いものとなっています。少し遅れて父であるロキも気づき、協力してナリを守っているようです。



フェンリル

黒くつんつんととがった髪質の髪の毛をしています。瞳の色はロキと同じ金色です。

ロキがアンクルボザの心臓を食べて産んだ子供のひとり。長男。魔法で人間の姿になっていますが、実はオスの狼です。身長はとても高いのですが、その外見に似合わず子供っぽい性格です。

人間の姿ならばそこまで危険ではないとされ、生まれたときから神族たちに育てられていましたが、ある日突然に狼の姿へ戻ってしまいました。ロキの精神が乱れたために魔法の効力が一時的に切れてしまっただけなのですが、いきなり理性を失ったフェンリルは捕縛されることとなりました。様々な道具で試しましたが、フェンリルの力はあまりに強く、拘束具は何度も壊されてしまいました。そこで小人へ頼んでできたのがグレイプニルというしなやかな魔法の紐でした。このときには大分精神が落ち着いていたフェンリルはしなやかな質感に疑問を覚え、誰かの右腕を口に突っ込めと要求をしました。自分の身が危険と感じれば噛み切ると言ったのです。そこで名乗りを上げたのがテュールでした。結果的にフェンリルは捕縛され、危ないと思ったフェンリルはテュールの腕を噛みちぎりました。その後ロキの精神も落ち着き、再び魔法をかけられて人間の姿へと戻りました。今は監視役のテュールとふたりで暮らしています。首、手首、足首にグレイプニルが巻かれているので動くたびに食い込むと言って気持ち悪がっています。

母親であるロキのことを誰よりも愛し、それ以外はどうでもいいと思っています。しかし、ロキと暮らすことはできないため、ロキが嫉妬して自分にかまってくれるよう、テュールと仲良くしています。テュールのことは純粋に好いているのですが、ロキとは雲泥の差のようです。

オレ/オマエ/アイツ 212cm



ヨルムンガンド

くすんだ青緑の髪の毛にロキと同じ金色の瞳をしています。顔立ちはロキと瓜二つだと誰が見ても言うほどにそっくりです。

ロキがアンクルボザの心臓を食べて産んだ子供のひとり。次男。魔法で人間の姿になっていますが、実はオスの大蛇です。蛇の姿は世界をぐるりと一周できるほどに大きいです。ロキに似てとても賢く、それゆえに全てのものを見下しています。

生まれたときから成長すると危ないと言われ、海へと投げ込まれてしまいました。ひっそりと暮らしていますが、ロキが定期的に会いに行っています。たまにアースガルドまで来ることもありますが、ロキに会いに来ることが目的なので、特に何かをするというわけではありません。

ロキのことだけを愛しています。母親以外に全く興味はありません。母親のみが自分より上の存在であり、それ以外は下等生物だと思っています。兄弟であるフェンリル、ヘルのことすら軽蔑しています。ロキを愛しすぎたゆえに髪の毛もロキと同じにしようとしましたが、さすがに止められました。

ロキと仲が良く、自分の頭を遠慮なしに殴ってきた下等生物のトールのことを世界で一番嫌っています。

ボク/テメー/アレ 224cm



オーディン
ロキ
トール
フレイ
ヘイムダル
テュール

女神


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